バスケットボール部の部活中に負傷した中学生。
負傷してすぐに来院してきてくれました。お母さんにつかまらないと歩けない状態です。
目次
足首捻挫の症状
負傷した左足を地面につけると激痛が走り、満足に歩くことが出来ません。
負傷した部位を確認すると外くるぶしの後ろの腓骨筋腱(ひこつきんけん)に痛みと腫れがありました。
一般的な足首捻挫は外くるぶしのやや前の下あたりにある靱帯(じんたい)を損傷するケースがほとんどなのですが非常に珍しい症例です。
足首捻挫の原因
足首を内側に捻った時に外くるぶしの後ろにある腓骨筋腱(ひこつきんけん)を強く伸ばされたことによるものでした。
エコー検査をすると、炎症が起こった事により、硬くなり真っ白く写っています。
足首捻挫の治療
強い痛みと腫れがありましたので、電気治療器を貸し出してまずは内部の炎症を抑えます。
まともに歩けないので松葉杖で帰ってもらいました。
間違ってもテーピングなど固定はしません。余計に回復までに時間がかかってしまうからです。
念の為、翌日に経過を確認したところ1日目よりも腫れがひどくなっていました。これは想定内で
大抵、捻挫した翌日の方が腫れが大きくなりますが身体の正常な反応です。
4日目に炎症が引いたところで、私の出番です。腓骨筋腱(ひこつきんけん)の周囲が硬くなり痛みが残っていました。
手技治療と電気治療を併用して、痛みを取り除きました。
全く足もつけなかったケガから6日間でジャンプできるまでに回復。
動画は初日と6日目の様子です。回復具合を比較してみてください。
バスケットボールの練習を休むのも最小限で良かったです。