小学生のバスケットボール選手。
練習中にひどい突き指をしたという事で来院。
問診とエコー検査をしてみると「骨端線離開(こったんせんりかい)・骨端線損傷」でした。
骨端線離開(こったんせんりかい)・骨端線損傷とは?
成長期の骨には骨端線(成長軟骨ともいう)が存在し、骨端線は骨の成長において重要な役割を担っています。 急激な外力が加わると組織学的に抵抗力の低い骨端線部と骨組織部が離開を起こすことが多く、「骨端線離開」「骨端線損傷」と呼ばれます。完治させなければ将来の骨の成長に影響が出る可能性があります。
骨端線離開(こったんせんりかい)・骨端線損傷の症状
突き指の症状がそのまま当てはまり、指の曲げ伸ばしができない
内出血がある。押さえると痛みがあるという状態です。
エコー検査をしてみると、小さい部位ですが明らかに骨端線部が開いていました。
指の左右の同じ部位をエコーで見ると違いが分かります。左が負傷した指です。
バスケットボール中に突き指をしたのが原因なのですが
突き指だと思って、テーピングや湿布などで安静にしているだけでは骨の成長障害を起こし
指が曲がりにくくなったり、後遺症が残る事があります。
骨端線離開(こったんせんりかい)・骨端線損傷の治療
骨端線離開(こったんせんりかい)・骨端線損傷は
一般的には全治2〜3週間と言われています。
当院では「骨折治療器」を使い改善していきます。
骨折治療器は骨癒合期間を約40%短縮できると言われています。
毎日、来院してもらい6日目には骨端線の隙間が元に戻った事を確認。
左の負傷していた骨端線の幅がほぼ正常側と同じぐらいに写っています。
負傷した部分を押してみても、指を曲げてみても
強く反らせても痛みがなくなりました。
成長期の子供の怪我は注意深い観察が必要です。
当院では重度の突き指でもテーピング等で固定はしておりません。
血流を確保しながら早期回復を目指しています。
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