野球部のピッチャーとして活躍する中学生。
投球時に肩に痛みを感じ、2週間安静にしても症状が変わりません。
「ピッチャーなので投げないわけにはいかない」という悩みを抱え、当院を訪れました。
肩の痛みの症状
症状を詳しく聞き取り、実際に投球動作を確認したところ、次のような特徴が見られました
- 腕を上げたり、後ろに引くときに三角筋に鋭い痛み
- 座った状態で反対の肩に手を回す動作での痛み
- ただし、背中に腕を回す動作では痛みが出ない
- 押さえたときに痛みがない
これらの特徴から、単純な筋肉疲労や「野球肩」とは異なる可能性を疑いました。
腋窩神経障害の可能性を見抜くポイント
エコー検査を行いましたが、特に異常は見つかりませんでした。
しかし、症状の出方や投球フォームを分析した結果、「腋窩神経障害」の可能性が高いと判断しました。
腋窩神経障害は、肩周辺の筋肉を過剰に使うことで、肩の下を走る神経が
圧迫や引っ張られる状態になることで起こります。
この症状は、以下のような理由で見逃されやすいのが特徴です
- レントゲンやMRIでは確認しづらい
- 痛みが出る場所と原因の場所が異なるため、間違った治療が行われやすい
実際、腋窩神経障害は「野球肩」と診断されてしまうことが少なくありません。
そのため、症状を正確に見極める専門的な知識と技術が必要です。
2日で改善した腋窩神経障害の治療
当院では、痛みを引き起こしている根本原因にアプローチすることを重視しています。
次の治療を行いました
- 硬直した筋肉を緩め、神経の滑りを良くする独自の手技療法
投球による過度な負担で硬くなった筋肉を緩め、腋窩神経周辺のストレスを軽減しました。 - 電気治療で神経の働きをサポート
筋肉の緊張を和らげるだけでなく、神経周辺の血流を促進して自然な回復力を引き出しました。
1回目の治療後の効果
初回の施術後は
- 腕を上げる・反対の肩に手を回す動作で痛みが解消
- 投球時の痛みも軽減し、次回の治療に期待が持てる状態に
2回目の治療でさらなる改善
翌日、再び来院していただき、神経と筋肉の状態を最適化する治療を行いました。
この時点で、投球時の痛みがほぼ消失。
過度に使用して硬くなった筋肉を柔らかくして、神経が滑らかに動かせるように。
セルフケア指導と再発防止の取り組み
その後、自宅で行えるセルフケア方法を指導し、投球フォームの改善も行いました。
フォームの乱れが原因で肩に余計な負担がかかっていたため、
正しいフォームを身につけることで再発リスクを大幅に軽減できました。
実際に、治療後数週間経っても再発することなく、
部活動に元気に取り組んでいると保護者の方から嬉しいご報告をいただきました。
腋窩神経障害を見逃さないために大切なこと
腋窩神経障害は、一般的な肩の痛みとは異なり、原因と症状が一致しないことが多いため、
専門的な判断が必要です。痛む場所だけを治療しても改善せず、
「なぜ治らないのか」と悩む患者さんが多い症状です。
こう接骨院では、痛みの原因を見極め、再発防止まで一貫してサポートします。
ただ痛みを取るだけでなく、競技生活をより快適に、そして長く続けられるようお手伝いします。
「安静にしても痛みが取れない」「試合が近いのに全力が出せない」
そんなお悩みを抱えている方は、ぜひご相談ください。
早期の治療が、競技生活を守る第一歩です。
滋賀県草津市でスポーツ障害治療の実績が豊富なこう接骨院で、あなたも痛みから解放されませんか?
\↓肩の痛みの症例は他にもあります↓/