転倒が原因で上腕骨(肩の下)を骨折。整形外科にて固定具をつけて、約1ヶ月で骨折は治癒。
その後3ヶ月間リハビリに通ったところで動きが良くならず、MRI検査をしても特に異常は見つからない。
原因がわからず、当院を受診されました。
目次
肩が動かない症状
肩を上げる・後ろの物を取る・背中に手を回すと、肩の後ろや上腕〜肘にかけて、痛みと可動域に制限がありました。
また、ふと物を取ろうとする瞬間に激痛が走るとの事。四十肩や五十肩に近い症状です。
患者さんは70代後半ですが改善しないのは年齢のせいではありません。
肩が動かなくなった原因
骨折により、肩を固定すると骨はくっつきますが代わりに周りの筋肉は固まります。
筋肉が固まった状態で動かすと、関節が正常に動く軌道から外れ、動いて無かった筋肉が伸ばされたり、関節に挟み込まれたりする事でダメージを受けてしまいます。結果、動かすたびに痛みを伴い動く範囲が狭くなリます。
肩周辺の治療
硬くなった筋肉を緩める当院独自の手技治療と電気治療を行います。
そして、肩の関節が正常な軌道で動くように整えます。
治療方法は四十肩・五十肩と同じなのですが、硬くなった筋肉の位置を見極める事が難しいです。
レントゲンやMRIにも映らないため、整形外科で原因不明と言われるのも分かります。
痛みの原因が分からなければ治療はできません。
人の体は本来滑らかに動くように出来ています。
しかし動かなくなるには、必ず原因があり
その見極めができて、初めて治療の腕を発揮できるのです。
今回の症例は、2か月間(9回通院)で日常生活が全く問題のない状態になりました。