バスケットボール部の小学生
クラブ活動の翌日、足の外くるぶしの上部が激痛。
1週間後に運動会を控えているのに歩くのも痛い。
特にぶつけた訳でもなく、ひねった訳でもないのになぜ歩くのが辛いほど痛むのでしょう?
腓骨筋炎(ひこつきんえん)の症状
歩いてもらうと、おそるおそるという感じで通常歩行が難しい状況です。
患部を押さえてみると、顔が歪むぐらいの痛さがあります。
バスケットボール部の練習が1日中あり、夜に少し違和感がある程度だったのが
翌朝起きると外くるぶしの上の方が激痛だったそうです。
腓骨筋炎(ひこつきんえん)の原因
一般的に短腓骨筋炎になる原因は以下が挙げられます。
- 過度な運動負荷
ランニング、ジャンプ、方向転換が多いスポーツ(バスケットボール、サッカーなど)で筋肉や腱が繰り返し負荷を受けて炎症や摩耗が生じることがあります。 - 急な負荷増加
急激に運動量を増やしたり、慣れない動作を繰り返すことで筋肉や腱にストレスがかかります。 - 足の構造的問題
O脚・回外足など足首の不安定性があると、腓骨筋(ひこつきん)に負荷が集中しやすくなります。
エコー検査をしてみると、特に異常は認められません。
症状の特徴や動作時の痛みから腓骨筋(ひこつきん)が傷んでいると判断しました。
腓骨筋(ひこつきん)は
外くるぶしの後ろを通り、
外くるぶしの位置から「腱」に変わっていきます。
今回は筋肉部分が痛んでいましたが、
「腱」部分が痛いというケースも多いです。
今回は練習量増加に伴い、腓骨筋(ひこつきん)に繰り返し負担がかかる事により炎症が起こったのだと思います。
運動してる時は痛くないのに寝てる間に炎症が進行していき、翌朝に痛くなるケースはよくあります。
腓骨筋炎(ひこつきんえん)の治療
硬くなった腱を当院独自の手技と電気治療で柔らかくします。
柔らかくなったところで、歩いてもらうと痛みがなくなっていました。
1週間後の運動会があるとの事でしたので、念の為スニーカーを履いて走って動作確認を行いました。
最初はゆっくりと、最後は全速力してみましたが「痛みがない」との事で終了しました。
動画には同行したお母さんの驚きと嬉しそうなリアクションが残っていますが、短期間で改善して良かったです。
腓骨筋(ひこつきん)は丈夫な構造ではあるものの、一度痛くなると改善するのに長期化しやすく、早めの治療が大切です。
腓骨筋(ひこつきん)損傷が起こりやすい人は、練習量の増加、O脚・回外足、横の動きに対するストップ動作が多い人。
スポーツで言うと、サッカー、バスケ、ゴルフ、野球、ソフトボールのピッチャーなどに多く見られます。
特に怪我をした訳ではないのに痛みある・違和感が続くという方は公式LINEからお気軽にご相談ください。
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