腕を上げる・服を脱ぐなどの時に肩の周辺が痛くなり、1カ月様子を見たけど改善せず来院されました。
問診でも腕を上げる、後ろの物を取る、服の着脱で肩の後方や上方に強い痛みが見受けられました。
洋服を着る時に腕が上げられない・背中に腕が回らないのは地味に不便です。
目次
なぜ五十肩は発生するの?原因とは
五十肩は、肩の関節包(肩の周りの組織)に炎症が起こる疾患です。この炎症が肩の筋肉などに影響し、硬さと痛みを引き起こします。
五十肩は個人差があり、原因も複雑であるため、詳細なメカニズムはまだ完全には解明されていないこともあります。
しかし名前にもある通り、加齢に伴う筋肉や関節包の柔軟性の低下などが考えられています。
今回の症例も痛みがある箇所をエコーで検査をしてみました。するとやはり筋肉が硬くなっていて伸び縮みしていない事が判明。治療方針が明確に決まりました。
五十肩の治療
まずは硬くなった筋肉を柔らかくするため手技治療と電気治療を行いました。
さらに関節包を柔らかくする手技治療を行い、痛みの改善を早めるために自宅で出来るセルフケアの方法をお伝えしました。
結果、今回の症例は3カ月間、10回の治療で終了。え?時間がかかってる?
元々、筋肉が硬いタイプの方でしたので通常よりも改善するのに時間がかかっているように見えます。が、一般的には改善までに1年はかかるレベルの五十肩です。3カ月での改善は上出来だと感じました。
もし、周りに四十肩や五十肩の人がいれば聞いてみてください。かなり長期間、苦しんでいるはずです。