「接骨院」ってどんなことをするの?「整骨院」や「整形外科」との違いは?
骨をつぐ?骨折した時に行くのかな?
など来院した事がないと、どんな治療をしているのか疑問に思われる方が多いようです。
いろいろな症例や、当院のモットーである「早期回復」の事例をご紹介します。
野球肘の症状
週に1回、草野球を楽しむ40代の男性。
ピッチャーで、1回に80球くらい投げるそうです。1ヶ月ぐらい痛みを我慢していました。
徐々に肘が伸びなくなり、日常生活にも支障をきたすようになり来院されました。
球数が増えるにつれ、肘の後ろの痛みが強くなりテイクバックは痛みはないのに、ボールをリリースするあたりで痛いとのこと。
野球肘になる原因
ボールのリリース直後は、肘が伸びます。
スナップを効かせようとしたり、フォロースルーが上手く取れていない投げ方をすると、肘が強く伸びてしまいます。
そうすると肘の後ろの関節の骨同士がぶつかり合う時に滑膜や脂肪体(脂肪)が挟まれて炎症を起こし、水が溜まります。
特に炎症を起こした脂肪体は硬くなり、肘を伸ばす時に関節に挟まれて痛むのです。
野球肘の治療
問診してみると肘の後ろ側に痛みと腫れがあり、押さえても痛みはない様子。
エコー検査をすると水が溜まっていました。赤いマークが水が溜まっている部分です。
炎症もあり、水が体内に吸収されるまで2週間安静にしてもらいました。
当院は安静は最小限にといつも言っておりますが、今回のようにむやみに触らない方が良い場合は安静にしていただきます。
この判断はお任せください。
2週間後に再来院してもらうと、かなり炎症が治まっていました。しかしまだ肘が真っ直ぐ伸びない状態。
硬くなった脂肪体を柔らかくする手技治療と電気治療を行い、1回で肘が伸びるように改善しました。
追加でご自身でもできるセルフケアをお伝えし、今はすっかり肘も伸びて、投げても痛みが無くなったとの事です。
痛みを放置すると、一生肘が伸びない可能性があります。
また軟骨が剥がれて、手術に至る事もあります。
脅かすわけではありません。大人は日常の忙しさなどから我慢してしまい、かなり重症になってから来院される事が多い印象です。これでは改善するのに時間もお金もかかってしまいます。
早めの受診をおすすめするのは、日常生活を快適に過ごすだけでなくお財布にも優しいからです。