2日前から急に左の股関節が痛み出したという男性
歩くのも寝るのも安静にしても常に股関節が痛いという非常に辛い状態で来院されました。
5年前に右の股関節を痛めたままになっていて、病院では手術しか治療方法はないと言われていました。
手術をしたくない一心で当院を探し当てたそうです。
股関節痛の症状
問診で歩いてもらうとペンギンが歩くみたいになり、足を前に出すことが困難です。
身体を横に(寝る体勢)しても痛いし、足を開くのも辛い、しゃがんでも、座って足を上げるのも痛みが伴う状態でした。
女性に多い股関節痛ですが、かなり重度の股関節痛です。
股関節痛の原因
いろいろな動作をしてもらい、痛みを発生させている部位が分かったところで、エコー検査を行います。
大腿神経の周辺が白くなっている事が分かります。
白く写るのは、神経周辺が硬くなっている事を意味します。硬くなると、股関節を動かす度に神経に摩擦刺激が生じて神経と連結している筋肉に痛みを感じるようになります。(ちょっと難しいですね….)
股関節痛の治療
原因さえ分かれば、後は治療をするだけです。硬くなった大腿神経周辺を柔らかくする治療を行いました。治療は5分、1回で改善しました。
当院では問診に多くの時間をかけます。原因が分からないと痛みを発生している部位にピンポイントにアプローチ出来ないからです。どんなに腕の良い名医でも間違った部位を治療しても改善しません。
実際、この患者さんは5年前に右側の股関節を痛めて、病院で臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)と変形性股関節症の診断を受けています。長期間リハビリを受けても改善せず、骨が原因なので手術しかないと言われていました。
後日、この右側の股関節も当院で治療したところ痛みがなくなりました。
股関節の痛みは骨が原因と言われる事が多いです。しかし、実際は骨以外が原因の事もあるのです。
レントゲンで異常があっても、痛みと関係ないケースもたくさんあります。諦めないでくださいね。