介護職の女性。
介護が必要な大人を抱える事が多い日々。身体への負担が大きいことは容易に想像できます。
介助中に足を踏ん張った瞬間に筋断裂が起きてしまいました。
歩くこともままならず、すぐに病院を受診されました。
結果、湿布を処方されて安静にとの事でしたが何ヶ月も待っておれず、翌日に当院を受診されました。
肉離れの症状
外からもわかるぐらい内出血を起こし、範囲も広いです。
エコー検査をしてみるとかなり重度である事がわかります。
これを1週間で職場復帰したいというのが患者さんの希望でした。
エコー写真の右の写真は正常な状態。
牛肉の霜降りをイメージしてもらうとわかりやすいと思いますが、
筋肉の繊維が見えます。対して左の写真は筋肉の繊維が断裂してしまい白い部分が一塊りに見えます。
問診では足を引きずりながら歩ける状態ではありますが、
患部を押さえたり伸ばすと激痛で全くさわれない状態でした。
肉離れは、疲労した筋肉に急激に力を加えた時(今回は踏ん張った時)瞬間的に筋肉が伸ばされ
耐えきれなくなり筋断裂を起こすのです。
肉離れの治療
来院時は腫れと痛みが強かったために、電気機器を貸出して、
自宅で患部に当てて炎症を軽減させてもらいました。
(使い方は丁寧にお伝えします。)
安静期間を最小限にするのに電気治療は非常に有効です。
2日後、再来院してもらい確認すると炎症は治まっていました。
しかし筋断裂した筋肉は、出血を伴い硬くなります。
硬くなった筋肉を当院独自の手技と電気治療を組み合わせて柔らかくします。
これで、歩行は問題なくなりました。
あとは踏ん張る動作で再発しないよう4日後にもう一度来院。
手技を行い、踏ん張る動作もできるようになりましたので「1週間で職場復帰」
を叶える事ができました。
重度の肉離れをただ安静に過ごしていると元に戻るまで1〜2ヶ月程度はかかります。
積極的な治療を行い早期改善ができた症例となりました。