あちこちに通院しても改善せず悩まれている方が多い痛みの上位には腰痛があります。
腰痛にも痛むきっかけは色々あります。
今回は前にかがんだ時に起こる腰痛についてご説明します。
原因はさらに3種類に分かれます
椎間板の痛み(椎間板ヘルニアとは違います)
なぜ痛みが起こるのか?
前にかがんだ時や座った時に椎間板にストレスがかかり痛みが出ます。
椎間板は粘土のようなイメージで、粘土は柔らかく指で押しても柔軟に形を変えますが、水分がなくなると硬く石のようになりますよね。加齢やストレスでみずみずしさがなくなった椎間板に偏った圧力をかけると痛みを起こします。さらに周辺の関節や靭帯・筋肉にも負担をかけます。
腰の中心部分が痛み、触っても痛みを感じないのが特徴です。
朝に寝床から起き上がった時や立ち上がろうとした時に痛みます。爽やかにスタート!を切りたい朝なのに辛いですよね。
普段から腰が丸まった姿勢の人、重たい物を持ち上げる動作が多い人、長時間のデスクワーク、かがむ姿勢が多い人は要注意です。日々の腰への負担がたまると痛みが出てしまうからです。
治療方法
治療は傷んだ椎間板を特定し腰の関節を広げる治療を行い、圧力を下げます。痛みを軽減させた後、反る体操と姿勢の改善方法をお伝えします。
腰の痛みが長期間にわたり続いている、定期的に痛くなるのでなんとかして欲しいと来院される方が多いです。過去にどのような治療をされたのかお聞きして、なおかつ姿勢をチェックします。マッサージ、電気治療、鍼治療、湿布とは全く異なる治療です。
普段の姿勢の悪さが原因で起こる怪我ですので、日常の姿勢を改善して、ちょっとした運動をお伝えします。それを実践してもらえれば必ず治る腰痛です。
筋肉の痛み
朝起きた時や前にかがんだ瞬間、筋トレなど負荷の高い動作をした時など体が動き始めた時に痛みが出ます。
痛みの出る部位は背骨ではなく周りの筋肉が痛みます。触ると痛いのが特徴です。なんとなく腰を揉みたくなったりします。
普段から背筋を丸めて座っている人、腰に疲労がたまって筋肉が硬くなっている人に起こります。
治療方法
まず独自の手技で筋内圧を下げ、筋肉が柔らかくなったところで癒着した筋膜を正常な状態に戻していきます。
ストレッチや正しいフォームで腰の筋トレを続けることで再発を防ぐ事ができます。
仙腸関節がずれる痛み
丸まった姿勢で長時間座っていると仙腸関節がズレて痛みを起こします。
「あ、仙腸関節が痛い!」とわかる人はほぼいません。腰の下の方が仙腸関節なのですが専門的な知識がないと分からないですよね。
重症化すると坐骨神経痛のような症状(お尻や鼠径部に痛み)になり、さらに分かりにくくなります。
普段、床生活で横座りやあぐらが多い人は要注意です。ゆがみからズレるので左右のどちらかが痛みます。立ち上がった時に痛みが出るという方が多いです。
治療方法
痛みにより硬くなった仙腸関節を手技により滑らかにして、動きやすくします。仙腸関節が柔らかくなると痛みがなくなります。前述の2つの腰の痛みとは違いストレッチや運動ではなかなか改善しません。
マッサージ、電気治療、鍼治療、湿布とは全く異なる方法で痛みを取り除きます。
治療後は正しい姿勢の生活を行うことで再発を防ぎます。何が正しい姿勢なのか分からないという方にもそれぞれの体のクセや生活スタイルに合わせたアドバイスを行っています。