あちこちに通院しても改善せず悩まれている方が多い痛みの上位に「腰痛」があります。
世代としては年齢が高いイメージがありますが、当院では10代のスポーツをしている人の来院も珍しくありません。
育児中の女性も多いです。腰痛には様々な原因があり、原因に合わせた治療を行なうのはもちろんの事、再発しないように姿勢の癖を意識する、どうしても姿勢を変えられない時はセルフケアを取り入れるなどしないと
いつまでも痛みに耐える生活を送る事になります。
そこで、腰痛になる原因と治療方法をまとめてみました。
1つは椎間板の痛み(椎間板ヘルニアとは違います)
椎間板にストレスがかかった時に痛みが出ます。
前にかがんだ時や座った時に腰の中心部分が痛むのが特徴です。
触っても痛みは感じません。
朝に寝床から起き上がる時に痛みが起こりやすいです。
普段から腰が丸まった姿勢の人、重たい物を持ち上げる動作が多い人、長時間のデスクワーク、かがむ姿勢が多い人に発症します。
治療方法
治療は傷んだ椎間板を特定し腰の関節を広げる治療を行い、圧力を下げます。痛みを軽減させた後、反る体操と姿勢の改善方法をお伝えします。
普段の姿勢の悪さが原因で起こる怪我ですので、日常の姿勢が改善できれば必ず治る腰痛です。
2つ目は筋肉の痛み
朝起きた時や前にかがんだ瞬間、筋トレなど負荷の高い動作をした時など体が動き始めた時に痛みが出ます。
痛みの出る部位は背骨ではなく周りの筋肉です。触ると痛いのが特徴です。
普段から背筋を丸めて座っている人、腰に疲労がたまって筋肉が硬くなっている人に起こります。
治療方法
まず筋内圧を下げて、筋肉が柔らかくなったところで癒着した筋膜を正常な状態に戻していきます。
ストレッチや正しいフォームで腰の筋トレを続けることで再発を防ぐ事ができます。
仙腸関節がずれる痛み
丸まった姿勢で長時間座っていると仙腸関節がズレて痛みを起こします。
普段、床生活で横座りやあぐらが多い人が立ち上がった時に痛みが出るケースが見られます。
治療方法
痛みにより硬くなった仙腸関節を滑らかにして、動きやすくします。仙腸関節が柔らかくなると痛みがなくなります。前述の2つの腰の痛みとは違いストレッチや運動ではなかなか改善しません。
治療後は正しい姿勢の生活を行うことで再発を防ぎます。
ご自身の症状に当てはまるものはあったでしょうか?
慢性的に痛みがある場合は姿勢が大きく関与してきます。意外と自分の癖には気が付きにくいものです。
しっかりと原因を自覚して、痛みが起きない身体を手に入れたいですね。